DDの特徴を簡単にまとめました。
QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDEにDDが再録されたということで、新しくDDを組んでみたいという方が増えたと思います。そんな方の参考になれば幸いです。
特徴① とにかく展開ルートが多い
DDは基本的に手札のカード2枚から展開をスタートします
その2枚の組み合わせがとにかく多いのがDDの特徴の一つです。
デスマキナ+大王シーザー+サイフリート+ヘッドハントの4種の妨害を並べるルートは14パターン
デスマキナ+大王シーザー+サイフリートの3種を並べるルートも14パターン
デスマキナ+大王シーザー+ヘッドハントにいたっては31パターンもあります。
展開ルートの大枠は共通する部分が多いので、すべてを暗記する必要はもちろんないのですが、中には覚えておかないとデュエル中に思いつくのが困難なルートや、消費カードを節約できるルートも存在します。
【2枚初動一覧】
さらに言えば、相手に妨害を打たれることを想定したルートや、妨害を打たれた後のルートも存在しますし、3枚初動の場合はさらに自由度が増えて頭が沸騰必至。
こう聞くと、難しい、頭が痛い、意味が分からない、帰りたいと感じる方がほとんどでしょう。私もそうです…
事実、遊戯王のテーマの中でトップクラスに難しいテーマだと思います。
しかし、裏を返すとプレイヤーの熟練度が強さに反映されやすいテーマだとも言えます。
例えば、組んで間もない人が使うと2妨害ですが、熟練者が使うと3妨害を構えられたり、妨害を受けてもある程度の妨害手段を確保できるといったことが頻発します。
使い込むほどに強くなれるのがDDの最大の面白さです。
特徴② 様々な召喚方法
DDの展開において特筆すべきは、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンク(儀式以外)の5つの召喚方法を駆使する点です。
しかも展開がテーマ内のカードだけで完結しており、2枚初動の基本展開で5つの召喚方法を使用するため様々な召喚方法を自然に扱うことが可能です。
第9期(2014年~2017年) のDDをご存じの方は融合・シンクロ中心の展開デッキで、ペンデュラム召喚をあまりしないペンデュラムテーマというイメージが強いかもしれません。
しかし、現在のDDはペンデュラム召喚が展開の重要な要素になっており、シーザーやテルといった昔はあまり使われていなかったDDが活躍しています。
特徴③ 同じカードを様々な用途で何回も使う
同じカードが展開中何度も登場するのがDDの展開の特徴の一つ
その様相はよくパズルとして例えられます。
【展開ルート:コペル+グリフォン】
- ケプラー通常召喚:門サーチ
- グリフォンサーチ:門効果
- グリフォン特殊召喚
- ビルガメス(ケプラー+グリフォン)
- アビス&オルトロスセッティング(1000ダメ)
- グリフォン&コペルP召喚
- ネクロ墓地へ(コペル効果)
- シーザー(コペル+グリフォン)
- オルトロス&シーザー破壊(オルトロス効果)
- 魔神王サーチ(シーザー効果)
- テムジン①融合(ネクロ+コペル)
- デスマキナ(ビルガメス)
- シーザー蘇生(テムジン①効果)
- テル(シーザー)
- 1000バーン(テル効果:シーザー墓地へ)
- テムジン②融合(テル+シーザー:魔神王効果)
- 特許権墓地へ(テル効果)
- オルトロス回収(特許権効果)
- 大王シーザー(テムジン①+テムジン②)
- グリフォン蘇生(アビス効果:1000ダメ)
- ヘッドハントサーチ(グリフォン効果)
- オルトロス特殊召喚(オルトロス効果)
- サイフリート(グリフォン+オルトロス)
DDグリフォン(赤字)は
- ビルガメスのリンク素材
- シーザーのエクシーズ素材
- 妨害手段(ヘッドハント)のサーチ
- サイフリートのシンクロ素材
DDオルトロス(青字)は
- ペンデュラムゾーン
- シーザーの墓地送り手段
- サイフリートのシンクロ素材
として使用されます。
DDは社員を酷使するブラック企業と言われることもありますが、社員の個性を最大限発揮させている点で経営者はかなりの切れ者のようです。
特徴④ ほかのテーマとは混ぜにくい
DDにはDDモンスターしか特殊召喚できなくなる制約や、素材にDDモンスターを指定するカードが存在しているため、他のテーマと混ぜるのは難しいです。
ケプラーや地獄門、ラミアなどの一部のDDを出張という形でほかのテーマに加えることはありますね。
そのため、他のテーマの新規がDD強化につながりにくいのが難点ですが、他のテーマの規制が弱体化につながりにくいとも言えます。
追記
2024年4月27日発売予定のLEGACY OF DESTRUCTIONに収録されるデモンスミス
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX4 付属カードに収録されるファントム・オブ・ユベルがDDと相性が良いということで注目されています。
特徴⑤ DD独自のコミュニティ
DDならではの特徴はDD専門のコミュニティが存在することです。
投稿時点で300人以上のメンバーが所属しており、DDに関する情報共有が行われています。入退室自由なのでお気軽にご参加ください。
※話題の中心がDDに関することになるようにご協力お願いします。
Q&A
DDの強さは?
一言で言うならば中の上。遊戯王界の中間管理職
申し分ない誘発スロットと制圧盤面、召喚権を使わずにアーゼウスを出す手段を持っている等、環境デッキとも戦っていけるスペックは持っていますが、2枚初動であるが故の安定性と妨害耐性がネックです。
特に展開のかなめであるDDD深淵王ビルガメスを止められると止まりやすいです。
選択肢の多さからプレイングミスをしやすかったり、契約書カードによる自傷でライフ差による判定負けになりやすいという特性上の弱点もあります。
高いカードは?
2024年3月23日発売の『遊戯王OCG デュエルモンスターズ QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE』に主要なDDがほとんど収録されているので、レアリティにこだわらなければ比較的安価に組めると思います。
が、必須パーツであるDDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザーが再録されておらず、しかも2024年4月27日発売予定のLEGACY OF DESTRUCTIONに収録されるデモンスミスと相性が良いため絶賛高騰中。このカードの入手が唯一のネックですね。
基本1枚採用ですが、DDにデモンスミスを出張させる場合2枚採用も視野に入ってきます。
なにから勉強すればいいの?
DDカード個別の解説がこちらです
基本的な2枚初動の展開がこちらです
実際に手元でカードを動かしながら覚えていくと良いでしょう
とりあえず構築を教えてくれ
最近ケプラーやコペルニクスをサーチできるナイトメアスローンが登場したことでDD界隈でも模索中というのが現状ですが、一例として40枚にまとめた構築がこちらです。
42枚程度まで膨らませても問題ないので汎用枠を追加したり、スワラルスライムやナイトメアスローンを増やして調整するのがおすすめです。
メイン
- DD魔導賢者ケプラーx3
- DD魔導賢者コペルニクスx3
- DDグリフォンx3
- DDオルトロスx2
DDD壊薙王アビス・ラグナロク×1
DD魔導賢者トーマス×1
DDD死謳王バイス・レクイエム×1
DDスワラル・スライム×2
DDネクロ・スライム×1
DDラミア×1
- 増殖するGx3
- 灰流うららx3
- エフェクト・ヴェーラーx1
- 地獄門の契約書x3
- 魔神王の契約書x1
- 特許権の契約書類x1
- 抹殺の指名者x1
- 墓穴の指名者x2
- ナイトメア・スローンx2
- 盆回しx1
- 金満で謙虚な壺x1
- 無限泡影x2
- DDDヘッドハントx1
エクストラ
- DDD深淵王ビルガメスx2
- DDD呪血王サイフリートx1
- フルール・ド・バロネスx1
- DDD烈火王テムジンx2
DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジンx1
DDD怒濤王シーザーx1
DDD狙撃王テルx1
DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザーx1
DDD双暁王カリユガx1
DDD赦俿王デス・マキナx2
No.77 ザ・セブン・シンズx1
天霆號アーゼウスx1